性的暴行容疑で起訴の大物プロデューサー、裁判官の忌避を申し立てる
ハーヴェイ・ワインスタイン(67)が、自身の裁判から外れるよう裁判官に求めている。今週5件の性的暴行の容疑で出廷したワインスタインの弁護団は8日、その前日にジェームズ・バーク裁判官が、ワインスタインが法廷内でSMS(ショートメール)を送ったことにより有罪にすると脅したとして忌避を要求したかたちだ。
陪審員選出を前に同裁判官は「ワインスタインさん、この質問にぜひ答えてください。規則を破ってSMSを送ったことにより一生刑務所で過ごしたいんですか?本当にそうなんですか?」と問いかけていた。
これに対し弁護団は、同裁判官のコメントは偏見的だとして「これらのコメントは被告人に対する同法廷の敵意を反映するもので、同法廷の『公平性』に疑問を抱く状況となり、それはニューヨーク州裁判官行動規準に反するものです」「同裁判所が法廷内での携帯電話使用に対する罰則は終身刑であると考えている、もしくはワインスタイン氏の有罪が確定しており法廷は同氏が終身刑となることを既知であると示唆するものです」と綴った申し立ての書類を提出した。
また同弁護団は、ロサンゼルスの法廷でワインスタインに対し新たな罪状が問われていることから、陪審員選出過程を一時休止するよう求めていたが、法廷がそれを却下したため、公平な陪審団を与えられるという同氏の権利が十分に守られていないとも訴えている。この申し立ては9日に法廷で言及される。
当のワインスタインは全容疑に対し無罪を主張している。(BANG Media International/デイリースポーツ)