デミ・ムーア 元夫ブルース・ウィリスら認知症患者とは「こうあって欲しいの思いを手放すこと」が重要

 女優のデミ・ムーア(61)が認知症患者の家族に対し、患者のそれまでのイメージを「手放す」よう呼び掛けた。昨年、元夫のブルース・ウィリスが前頭側頭型認知症を患っていることを家族が公表。ブルースや現妻のエマ・ヘミングと今も親密な関係を保ち続けているデミは、病状の進行によるブルースの変化を嘆くよりも、今の姿を「喜びと愛で受け止める」ことを学んだという。

 シリウスXMラジオの番組『ラジオ・アンディ』でデミは司会のアンディ・コーエンに「認知症の家族を持つ人たちに何かメッセージはありますか?」と尋ねられ、こう答えた。「伝えられる一番大切なことは、認知症の家族が今いる段階の場所で向かい合うことだと思う」「その人はそれまでこうだった、こうあるべき、こうであって欲しい、といった想いを自分が手放した時、(家族の)あなたは地に足をつけて今に留まることができ、そこに存在するものに対し喜びと愛で受け入れることができる。そこにないものにではなく」

 これに対し「フュード/確執」シリーズの共演者クロエ・セヴィニーは、「実家に帰って、今度母に会う時に参考にするわ。認知症ってわけじゃないけど、本当にうるさいの」と続けた。

 一方、ブルースの友人であり、ブルースの出世作となった1980年代のドラマ『こちらブルームーン探偵社』を手掛けたグレン・ゴードン・キャロンは以前、「言語能力を失いましたが、それでもブルースです」「一緒にいると、彼はブルースであり、彼がいることに感謝しますが、生きる喜びはなくなっています」「(彼の病気で)非常にショックなことは、ブルース・ウィリスと一緒に時間を過ごした人なら知っているように、彼ほど人生の喜びを感じている人はいなかったのです」「彼は人生を愛し、毎朝目覚めたことを喜び、人生を満喫しようとしていました」と明かし、人格や行動、言語能力などに影響を及ぼすその病気により、ブルースが「網戸を通して人生を見ている」ようだとニューヨーク・ポスト紙に語っていた。

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