ロックバンドのザ・フーが２０２５年の活動再開を誓った。昨年オーケストラを率いてツアーを行った同バンド、ギターのピート・タウンゼント（７９）が最近ボーカルのロジャー・ダルトリー（８０）と顔を合わせ、またステージで「無茶をする」計画について話し合ったという。

　ピートはザ・スタンダード紙にこう話す。「２週間前にロジャーとランチをした。お互いいい調子さ。相思相愛だ。身体がきしみがちだけど、来年は必ず何かをやるよ」「最後にやった大きなツアーはフルオーケストラのものでそれは素晴らしかった。でも今僕らは騒いで、めちゃくちゃにして、ミスも辞さない感じがやりたくてね」

　一方でレコーディング作業についてロジャーはあまり望んでいないとピートは続ける。「アルバムに関してロジャーは乗り気じゃない。でも僕はもう１枚アルバムを作りたい。そのために彼を虐めてしまうかもね」

　一方ロジャーは今年１月、ザ・フーからの卒業を示唆、ザ・タイムズ紙に同バンドからの新曲はあるのかと聞かれこう答えていた。「答えられないな。僕は曲を書かないし。一度も書いたことがない。（ピートと）お互い腰を下ろして話し合いをしなきゃね。けど、今思うのは、自分の人生の一部が終わり満足しているってこと」

　このロジャーの発言後、ピートは近年のツアーについてお金のためにしていたことを認めつつ、同バンドのファイナルツアーを世界のあらゆる地域で開催し、死ぬまで這いずり回るようなライブをしたいと明かしていた。