20年頑張ったからこそ見えた景色

 1月の最終日ですが、2025年最初のコラムです。みなさま、あらためまして今年もよろしくお願いいたします!

 今年に入って、僕たちは20周年イヤーの締めくくりとなるドームツアーを終えました。アリーナツアーやフェス、そしてドームツアーと周年のイベントを無事に完走させてもらった達成感、多幸感、安堵(あんど)感に包まれています。厳密に言えば、僕らの20周年という期間が終わったわけではありません。でも大役を終えることができ、無事にゴールテープを切ることができました。いろんな人に支えてもらったおかげです。本当にありがとうございました。

 昨年12月から始まったドームツアーは、スタッフもそうですし、絶対にやりきってやるという覚悟をメンバーみんなからも感じていました。僕自身、やってやるぞ、生きざまを見せなアカンと思って臨みました。一回一回のステージが終わるたび「命を削っているな」という感覚で、そんなライブはなかなかない。背負っているものもあり、何としても無事に終えたいという思いでした。実は、年末の東京公演の後に少し体調を崩したんです。結果として大阪公演への影響はなかったのですが、インフルエンザなども流行している時期。検査をした際は本当にドキドキしました。

 1月13日に京セラドーム大阪で迎えたドームツアーのファイナルは、4時間を超える長時間のステージ。本当に20年頑張ったからこそ見えた景色だったと思います。満員のお客さんが入ってくれたこと、これだけのスタッフが付いてくれていること。本当に背負っているものが大きいなと感じました。『大阪ロマネスク』という曲では、村上がピアノを弾いて始まったんですが、そこで自分の中ではぐっと感情が動かされました。2006年の1stアルバムに収録されている曲ですが、僕らの20年はちゃんと血となり骨になっていたんだなと思うことができた。

 MCで僕は、メンバーそれぞれに感謝を伝えました。ただ正直、何を言ったのか覚えていないです。ただ自然と、こんな機会でないと言われへんと思ったんでしょう。今、言わないと後悔する。そういうことだったのかな。皆さんもそうじゃないですか? 日頃感謝している家族や友人に対しても、あらためてそれを伝えるってなかなかタイミングが難しくないですか。だから僕としてはああいう場を作ってもらったことに感謝です。

 僕の人生の走馬灯には必ず出てくるだろうなと思うようなツアーが終わり、2025年が始まって間もないですが、少しだけ、何日間か抜け殻のようにはなりました。今はまた、ギアを上げていかないと、また本腰をいれてやっていかないと、と思っています。

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