【函館SS】藤沢和勢2頭納得の出来
「函館スプリントS・G3」(19日、函館)
藤沢和厩舎のエポワスとティソーナが16日、函館の本馬場で最終リハ。2頭とも上々の手応えで併入したが、特に好気配が漂うのはエポワスだ。8歳馬ながら衰えはなし。得意の洋芝で重賞初制覇を狙う。昨年覇者ティーハーフも函館Wで力感十分の動き。連覇に向けて着々と準備は整いつつある。
待ちに待った洋芝で、8歳馬エポワスが躍動した。僚馬で同じ舞台に出走するティソーナ(3歳オープン)と本馬場へ。4馬身追走して直線はインから馬体を併せに行き、馬なりのまま併入だ。5F68秒1-37秒9-12秒5。動きに切れがあり、見た目にも年齢的な衰えを感じさせない。
藤沢和師は「2頭ともいい動きだった。エポワスは昨年のキーンランドC(9着)の後、適当なレースがなく休ませた。函館は走るから、京王杯SCを叩いて目標にしてきた。脚元も今は大丈夫。ティソーナも前回より良さそうだね」と納得の表情を見せた。
今回に限ってはエポワスが上というニュアンスだ。ティソーナに関しては「前走の出遅れは周りがうるさいのを気にして、頭を下げた時にスタートを切られたから。(今回の)1200メートルは初めてで、洋芝適性も未知数だがマイルよりはいいと思う。軽い斤量で古馬相手にどこまでやれるか」と控えめだった。
一方、エポワスは洋芝に確かな実績がある。函館では〈1300〉と連対率100%。札幌では昨年のUHB賞をレコード勝ちした。トレーナーは「この馬は洋芝に特化した馬」と断言。今年も短い夏の間に、1年分を稼ごうという算段だ。
同馬を駆る杉原は、昨年3月の中京・トリトンS(2着)以来、2度目の実戦騎乗。追い切りでも好感触を得た様子だ。「すごくパワー、スピードがある。見ていてスムーズな競馬ができたのは去年のUHB賞ぐらい(柴山が騎乗)。ああいう乗り方をしたい。重賞でも通用する力はあるはず」と意気込み十分だった。
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