キタサンブラック有終V!馬主サブちゃんとの「絆」を振り返る
引退レースとなった有馬記念で有終の美を飾ったキタサンブラック。馬主・北島三郎との深い絆を感じさせるエピソードなどを集めてみた。
公開日:2017.12.24
座長公演引退の2日後にデビュー キタサンブラックは「神様からの贈り物」
2013年で紅白を卒業。15年1月29日に劇場での座長公演も終えた。ブラックはその2日後にデビューし新馬勝ち。 同年の菊花賞では50年超の馬主歴で初のG1タイトルをもたらした。
【馬主・北島三郎7】ブラックは「神様からの贈り物」
「頸椎(けいつい)性脊髄症」の手術をした直後の16年11月にジャパンCを制覇。今年も8月に白内障の手術をし、10月に天皇賞・秋を勝利。体が万全でない苦しい時に好結果を運んできた。「頑張ってきたオレに、ご褒美とばかりに走ってくれて。そして調子悪い時には、勝って元気をくれた。もう本当に神様からの贈り物です」
【馬主・北島三郎7】ブラックは「神様からの贈り物」
男サブちゃん、目にホレた!第一印象は「やたら脚が長い馬だな」
2012年。北海道の牧場巡りに出掛けた際、ヤナガワ牧場に寄った。その時に梁川に紹介された数頭のうち1頭がブラック。初めて見た時は「やたら脚が長い馬だな」との印象。ただ、その目を見て何かひらめきを感じた。
【馬主・北島三郎4】深い縁で結ばれたキタサンブラック
一度、牧場を後にしたが、この目が忘れられずにすぐにUターン。その場で所有を決めたのだった。
デビュー戦で感じた実力 スプリングS1着で確信「ただものじゃない」
2015年1月31日。デビュー戦は出遅れ気味にスタートして道中は中団で待機。最後は直線で抜け出し突き放す強い勝ち方。北島はキタサンブラックの実力に光るものを感じた。次戦の500万下は東京芝2000メートル。先行抜け出しで1着。そして3月22日のスプリングS(G2)で1着。これで確信に変わった。「この馬はただものじゃない」と。
【馬主・北島三郎5】「ただものじゃない」デビュー戦で感じたブラックの実力
12度目の正直で15年菊花賞V!京都競馬場に響いた「キタサンま~つ~り~」
「紅白より緊張したよ」前代未聞のオーナー歌謡ショー
♪ま~つりだ!まつりだ!まつりだ!♪キタサンまつり~♪これが競馬のまつり~だよ~
悲願達成サブちゃん淀で「まつり」熱唱
代表曲「まつり」の歌詞を競馬用に替えて熱唱。表彰式でのオーナーの歌唱など前代未聞のこと。歴史に残る“ステージ”に「手拍子のリズムがバラバラで歌いにくかったな。紅白よりこっちの方が緊張したよ。ドキドキした(笑)」と夢ごこちに酔いしれた。