JRA不正受給問題、ファンの感情逆なでの大甘幕引き…ある意味“残酷な処分”
JRAの厩舎関係者らが、新型コロナ対策の国の持続化給付金を不適切に受給していたことが判明。その後に発表された処分内容は“大甘”である意味“残酷”なものでした。これで幕引きって誰が納得するの?
公開日:2021.5.3
JRAの東西トレセンに勤務する厩務員らが、新型コロナウイルス対策の持続化給付金を不正に受給した疑いが浮上した問題で、スポーツニッポン新聞社大阪本社で競馬を担当していた30代の記者が、申請手続きを指南したとされる大阪市の男性税理士の仲介役を務めていたことが25日までに分かった。
給付金不正受給問題、スポニチ記者が仲介役 関係者に送ったLINE画面も発覚
同社は同日付の紙面において「本来の業務と関係のない行為をし、記者倫理を逸脱した」としておわび文を掲載。現在、記者は担当を外れている。
給付金不正受給問題、スポニチ記者が仲介役 関係者に送ったLINE画面も発覚
同社は「(税理士から)紹介してほしい、と言われたと聞いております。紹介した人数は10人以上とのことです。(紹介した際の)対価の受領については現時点ではありませんが、引き続き調査を行い、適切に対処したいと思います」とコメントした。
給付金不正受給問題、スポニチ記者が仲介役 関係者に送ったLINE画面も発覚
165人が受給…総額約1・9億円
中央競馬の厩舎関係者が新型コロナウイルス対策の国の持続化給付金を不正に受給した疑惑について、JRAは6日、中山、阪神の両競馬場で会見を行い、内部調査の結果を発表。
騎手ら関係者165人が持続化給付金を受給 総額約1・9億円、ほぼ全員返還予定
実名についてはプライバシー保護を理由に明かされなかったが、受給者は調教師19人、騎手13人を含む165人で、総額1億8983万9222円に上ることが分かった。
騎手ら関係者165人が持続化給付金を受給 総額約1・9億円、ほぼ全員返還予定
JRAの吉田正義常務理事は「持続化給付金の趣旨、目的を逸脱した申請というものがございますので、あってはならないことだと思っております」と眉間にしわを寄せた。
騎手ら関係者165人が持続化給付金を受給 総額約1・9億円、ほぼ全員返還予定
後藤正幸理事長は「再発防止に取り組み、お客さまをはじめ社会全般からの信頼確保に努めてまいります」とコメントを発信したが、処分についてのあいまいさなど、かえって世論との乖離(かいり)が浮き彫りとなった。
騎手ら関係者165人が持続化給付金を受給 総額約1・9億円、ほぼ全員返還予定