JRA不正受給問題、ファンの感情逆なでの大甘幕引き…ある意味“残酷な処分”

JRAの厩舎関係者らが、新型コロナ対策の国の持続化給付金を不適切に受給していたことが判明。その後に発表された処分内容は“大甘”である意味“残酷”なものでした。これで幕引きって誰が納得するの?

公開日:2021.5.3

 関西本部長・中竹師の「反省をしていましたので、われわれとしてはしっかりとした処分という認識」という言葉に、一体誰が納得するのだろう。

【競馬】これで幕引き?ファンの感情逆なでの甘い処分 JRA持続化給付金問題
【競馬】残酷な処分…JRA給付金受給問題

さらに、この処分は「残酷」と指摘するのは長崎記者。

 中山競馬場で行われた会見の音声データを聞いてみた。基本的に「モラル」を武器に攻めようとする記者たちに対し、「法」を盾に受け流すJRA&調教師会といった構図。かみ合うわけがない。いや、関係者側がかみ合わないように仕向けたと言うべきか。質問する記者のもどかしさが伝わってくる。

【競馬】残酷な処分…JRA給付金受給問題

 現実的な話、この問題が急速に風化していくのはもはや避けられなくなった。処分が明ければ、何食わぬ顔でそれぞれの日常を再開していくのだろう。競馬ファンもどんどん忘れていく。ただ、申請をそそのかした男性税理士、後ろめたさを感じつつもあえて受給した厩舎関係者に、この言葉を贈りたい。
 「あなたたちは、決して許されたわけではない」

【競馬】残酷な処分…JRA給付金受給問題

 JRAが発表した今回の処分に、当初はいくら何でも甘過ぎると思った。翌朝の紙面でも「大甘裁定」と見出しをつけてもらったのだが、時間がたつにつれて少し考えが変わってきた。

【競馬】残酷な処分…JRA給付金受給問題

 もうどんなに悔やんでも、反省しても、言い分があっても、渦中にいた彼らに謝罪、弁明する機会は二度とやってこないのだ。世の中を騒がす出来事に自分も関係していたことを、一生涯抱えたまま生きていく-。考えようによっては、これほど残酷な処分はない。

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 問題はスッキリしないまま幕引きがなされ、その後は何事もなかったかのように週末には中央競馬が開催されています。果たしてこれで良かったのか…首をかしげざるを得ません。

栗東トレセン

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