横浜センバツ黄信号…準々決勝で敗退
「高校野球秋季関東大会・準々決勝、佐野日大5‐3横浜」(29日、水戸)
準々決勝4試合が行われ、今夏甲子園出場の横浜(神奈川1位)は佐野日大(栃木1位)に敗れ、来春センバツ出場は厳しくなった。山梨学院大付(山梨1位)は、逆転勝ちで4強入り。清峰(長崎)を09年センバツ優勝に導いた吉田洸二監督(44)の就任後半年で、甲子園切符を手中に収めた。桐生第一(群馬2位)、白鴎大足利(栃木2位)など、準決勝進出の4校が来春センバツ出場を確実にした。
入れば同点の期待を乗せた横浜・浅間の打球は、あとひと伸びが足りなかった。フェンス手前の中飛で試合終了。名門の2季連続甲子園出場に、黄信号がともった。
「せいぜい3点と思っていた。5点は大きかったかな」。渡辺元智監督(67)が振り返ったのは初回だ。エース・伊藤が走者を背負うと、失策が絡んだところに先制適時打、3ランと畳みかけられた。必死の追撃で底力は見せたが、初回の5失点が最後まで響いた。
今夏はスタメン8人が2年生の布陣で甲子園出場。貴重な経験を積んだ分、代償もあった。主力が故障を抱えたまま秋季大会に突入。主将の松崎、正捕手の高井は、この日も試合前のノックで状態を確認してから、偵察メンバーと交代する形で出場するほどだった。
前日の本塁打に続き2安打した浅間は「いい打撃はできたけど、負けは負け。もっと向上しないと」と唇をかんだ。関東・東京地区のセンバツ枠は例年「6」。わずかな望みを残して、冬の鍛錬に励む。
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