大谷、4番で初の適時打「自分のスイングできれば十分得点になる」
「レンジャーズ8-6エンゼルス」(16日、アーリントン)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「4番・指名打者」で出場し、4打数1安打1打点だった。5月27日のヤンキース戦以来、4度目の4番に座って初回の打席で初適時打をマークし、打率は・269。チームは初回に5点を先制したが、八回に投手陣が崩れて逆転負けを喫し、連勝は3で止まった。
鋭い打球が相手遊撃手を襲った。一回。1点を先制し、なおも無死一、三塁の好機で4番大谷がワンストライクからの2球目、外角低めの138キロの変化球をとらえた。時速164キロのショートバウンドは守備に定評のある遊撃手アンドラスのほぼ正面に飛んだが、意表を突かれたのか、のけぞるようにしてそらした打球はセンターへ。三塁走者は生還し、その後の追加点につながる一打となった。
敵軍内野陣は前進守備を敷かず、“1点OK”の陣形。「何でも得点の入るシチュエーションだったので自分のスイングができれば十分得点になるんじゃないかなと思ってました」。打席内での心理をそう表現した大谷は4番で結果を残したことに「打順に関しては変わるものなのであんまり気にはしないんですけど、結果的に(チームが)負けてるというところでいうと、もうちょっといい形でいけるようにはできたのかなと思います」と、2打席目以降に快音がなかったことに悔しさをにじませた。
二回2死走者なしで空振り三振。五回は1死走者なしで二ゴロ。八回は1死走者なしで空振り三振。「甘いボールを打ち損じたりもしてるので、スイングの軌道が安定してなかったりというのはあると思う。もちろん、相手投手も初回、ああいうふうな(5失点)入りからテンポもよくなりましたし、そういう要素もあるんじゃないかなと思います」。攻撃の口火を切れなかった3打席を振り返った。
試合後の会見でソーシア監督が「あれで流れが変わった」と話したのは、3点リードの四回無死満塁の絶好機に喫したトリプルプレーだ。2番フレッチャーの打席起こったプレー。チャンスに備えていた大谷も「あそこをきっかけに流れが変わっているのでツイてなかったというか、当たり自体はいい打球だったので抜ければ長打になりますし、そこの差は左右できないのでなかなか難しいなと思います」と心境は複雑だった。
この日の三重殺は打者走者がアウトにならずに記録されたもので、スタッツ社によると、1912年6月3日にブルックリン・ドジャースがシンシナティ・レッズ戦で記録して以来、106年ぶりの珍しい記録だった。
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