雄星、7回1失点、初10Kの快投も打線の援護なく2勝目ならず
「インディアンス-マリナーズ」(3日、クリーブランド)
マリナーズの菊池雄星投手(27)はインディアンス戦に登板し、7回3安打1失点、移籍後自己最多の10奪三振をマーク。93球を投げて1四球。最速はメジャー自己ベストの156キロ。1-1の投手戦。4月20日のエンゼルス戦に続く2勝目はならなかった。
ここまで7試合に先発し、1勝1敗、防御率4・54。前回、4月26日のレンジャーズ戦は疲労軽減のため、1回のみの登板となったが、9球を投げて三者凡退。中でも2つの空振り三振を奪ったスライダーに確かな手ごたえを感じた収穫いっぱいのマウンドとなった。
この日の相手は4月15日の登板で6回3失点、メジャー初黒星を喫しているインディアンス打線。中6日。4連敗中のチームを救うべく、万全の状態でベンチを出た菊池は初回を11球、三人で片付けると、二回は1死から四球を与えるも後続を断ってつけ入るスキを与えなかった。
三回は8番プラウィッキを内角154キロ直球で見逃し三振。続くバウアーは151キロ直球で空振り三振。リンドアからは移籍後最速の156キロ直球で空振りを奪うなどして三直。移籍後初めて3回を無安打に抑えた。
背番号「18」の力投にこたえるかのようにマリナーズのブルースが四回2死走者なしから右越え10号ソロで先制点を援護する。しかし、その裏に左腕が突然、崩れる。先発マーティンに中越え二塁打、ラミレスに左前打で無死一、三塁の窮地に立たされる。4番サンタナを二ゴロ併殺に仕留めたが、三塁走者が生還して同点にされる。続くラプローには左中間二塁打を浴びたが、ここは踏ん張り、追加点を与えなかった。
五回を7球で三人を片付けると、六回も2三振を含む三者凡退。先頭リンドアは内角低めのスライダーで空振り三振、3番ラミレスは外角高めのチェンジアップで見逃し三振に斬り、メジャー自己最多となる7三振をマークした。
六回を終わって3安打1失点。球数は79。マリナーズのブルペンに動きはなく、1-1の同点のまま移籍後初めて七回のマウンドに立った菊池は2番からの好打順を三者連続空振り三振に斬り、初の1試合2桁奪三振をマークした。
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