元甲子園球児・渡辺司が2位浮上

 「男子ゴルフシニアツアー、ファンケルクラシック・第2日」(22日、裾野CC=パー72)

 元甲子園球児の渡辺司(58)=セガサミーホールディングス=が5バーディー、1ボギーの68とスコアを伸ばし、通算7アンダーの2位に浮上した。最終日は通算11アンダーで4打上をいく首位の室田淳(60)=サメジマコーポレーション=との熱闘に持ち込む気構えだ。

 「今年の甲子園も感動した。勝った投手、負けた投手ともに精いっぱい戦った」と熱く語る渡辺は、東京・日大一高2年時の1973年にアンダースローの投手として春夏の甲子園に出場し、夏は8強入りに貢献。3年時の翌74年夏は東東京大会の準決勝で高橋慶彦投手(元広島・ロッテ・阪神内野手)を擁する城西高に敗れ、その後にプロゴルファーへの道を歩んだ。

 41年後の現在は、マウンドで鳴らした右腕とは反対の左腕全般の故障に悩む日々。それでも、「血行や血流が良くなる10月ごろまでが一番いい季節」と、夏男ぶりを発揮しこの日も後半に4バーディーを奪った。

 最終日の4打差逆転に向けては「室田さんが相手では厳しい。もし、後半まで優勝争いできたら、人の不幸(相手のミス)を祈るだけ」と冗談交じりに話す。一方で「ゴルフでも感動させたい。彼ら(高校球児)も僕らも目の前でできることを一生懸命やるだけ。ほかには、さっそうと歩く姿を見せることぐらいかな」と、ギャラリーを熱くするプレーを誓っていた。

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