松田龍平 最優秀主演男優賞に「光栄」
「第37回日本アカデミー賞」の授賞式が7日、都内で行われ、「舟を編む」の松田龍平(30)が最優秀主演男優賞に選ばれた。父の故松田優作さんは「蘇る金狼」(80年)「家族ゲーム」(84年)「それから」(86年)「嵐が丘/華の乱」(89年)と4度、優秀主演男優賞に選ばれているが、最優秀賞の受賞はなし。
父のかなわなかった“頂点”に輝き、龍平は受賞スピーチで「光栄です。大島渚さんの『御法度』で(日本アカデミー賞)新人賞をいただき、こうして主演でもいただき、僕のお父さんを好きだった人に期待されてるな、と思います。まあ、関係ないんですけど」と少し照れたように話し、「いろんな方に影響を受けて、その中で自分にやれることを見つけていけたらと思っています」と語った。
受賞発表前には、司会者の樹木希林に「父さんの優作さんとは、私は(彼が)16歳のときに出会ってるんですけど。すごく早くに亡くなられましたけど、受けている影響ありますか?」と聞かれ、「ありますね。うまく言葉にできないですけど、目指しているところはあります」と父を目標に挙げていた。
松田主演の「舟を編む」は作品賞、監督賞など主要賞を含む6部門を制覇した。
◆主な部門賞は以下の通り
【最優秀作品賞】 「舟を編む」
【最優秀主演男優賞】 松田龍平「舟を編む」
【最優秀主演女優賞】 真木よう子「さよなら渓谷」
【最優秀助演男優賞】 リリー・フランキー「そして父になる」
【最優秀助演女優賞】 真木よう子「そして父になる」
【最優秀監督賞】 石井裕也「舟を編む」