石井慧 父セコンドに就き引退戦見届けか

公開計量に参加した石井慧(左)とセコンドを務める父・義彦氏
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 IGFの11日・両国国技館大会を最後に引退の可能性があることを明かしている格闘家・石井慧が10日、対戦相手のニック・ロズボロウ(米国)とともに、都内で行われた公開計量に参加した。

 オープンウエート契約のため体重制限はないが、石井は105・1キロ、ロズボロウは約10キロ上回る115・3キロだった。

 初めてセコンドを務める柔道6段の父・義彦氏(56)=大阪府立島本高教諭=と出席した石井は、特にコメントすることなく引き揚げた。

 引き続き行われたルールミーティングに単独で出席した父は、息子の突然の引退宣言について「僕もメディアから情報をいただいた」と話した。

 石井が大きなショックを受けた昨年大みそかのミルコ・クロコップ戦の敗退後に関しては「ミルコのときもそうだけど、勝とうが負けようが、試合が終わった後に会うことはほとんどない」と説明。正月に大阪の実家に石井が帰省した際も、家族がミルコ戦に触れることはなかったという。

 「現役を続けて欲しい?」と聞かれると、「柔道を引退するときもそうだったけど、いっぱしの大人。自分で決めたことは実行するだろうし、やめるときも自分で決めると思う」と本人に任せている。セコンド要請については、これまで務めることが多かった中村和裕氏が現役引退して多忙のため、石井から依頼されたという。ロズボロウ戦の戦略面の話もしていないという。

 また、息子のラストマッチになるかもしれない試合でのセコンドについて、柔道時代を含めてほとんどの試合を観戦してきた義彦氏は「最後になるのかすら分からない。最後かもしれないし、分からないというか悩まない。自然なままで。大きな試合であればあるほど見届けたい。格闘技は素人ですから、できることをサポートしたい」とコメントした。

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