城後 井岡戦の前座でプロデビュー
近大ボクシング部の前主将・城後響(22)=井岡=が大みそか、エディオンアリーナ大阪でプロデビューすることが4日までに決まった。WBA世界ライトフライ級王者・井岡一翔(井岡)、IBF世界ミニマム級王者・高山勝成(仲里)が出場するダブル世界戦の前座でシンパランチャイ・チャイヨンジム(タイ)とスーパーバンタム級4回戦を行う。
09年に部員の不祥事により廃部となった同部が12年に再興。城後は復部1期生で、主将時を務めた今春、7季ぶりの1部復帰を決める立役者となった。
城後にボクシング経験はなく、当時は初心者の部員4人でスター。「入部した時から、僕らの代で1部に復帰しようと。言ったことを達成できた。その自信は大きい」と、新たな近大の歴史を作ったことに胸を張った。
プロ転向は迷いがなかった。「自分がここまでやってきて、プロではどこまでできるんだろう。ベルトがかっこいいな、とやっていくうちに思った」。
井岡ジムを選んだのも「王者ばかりだし、厳しい環境に身を置きたかった」とキッパリ。井岡一翔を始め、元WBA世界ミニマム級王者・宮崎亮ら、東洋太平洋、日本を含め、王者を輩出する関西屈指のジムで、学ぶことばかりだ。
「世界王者、一翔選手が目標」と、近大ボクシング部を再建に貢献したヒーローが新たな夢へ歩み出した。