徳永「2人分背負って」判定でV2防衛
「ボクシング・日本ライト級タイトルマッチ」(16日、島津アリーナ京都)
王者・徳永幸大(26)=ウォズ=が同級5位・西谷和宏(28)=VADY=を判定3-0(96-95、97-94、97-94)で下し、2度目の防衛に成功した。戦績は徳永が19戦16勝(11KO)2敗、タイトル初挑戦の西谷が19戦15勝(7KO)4敗1分。
徳永は生命線の左のジャブを繰り出すも、序盤から相手にもぐられ被弾。5回終了時では2者がドロー、1者が西谷を支持。「後半は確実に取りに行かないと」と尻に火が付いた。
6回以降は接近戦を挑み、被弾しながらも地力で圧倒。終盤は右アッパーを何度も直撃させた。最終10回は右の強打で西谷をあと一歩に追い詰め、何とか逆転勝利した。西谷は左目下など、ダメージが深く、試合後に病院に運ばれた。
徳永は「いいパンチを当てられず、つらかった。苦労した。すかっと勝ちたかった。序盤から行くつもりが、思い通りできなくて悔しい」と、リング上では唇をかんだ。
9月、同級生で親交深い鈴木悠平(26)=真正=を10回、大逆転TKOで下し、初防衛に成功。鈴木は頭部に内出血が見つかり、この試合で現役引退となった。1カ月前には食事に行き「世界に行けよ」と思いを託された。「2人分を背負って戦う」と誓った。
激戦に生き残り、夢の世界へまた一歩。「東洋挑戦か、タイトル防衛か分からないけど、次も確実に勝つ。一つ一つ勝ちを積み上げる」と力を込めた。