国体準Vの谷口将隆がKOデビュー
「ボクシング・ライトフライ級6回戦」(3日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)
12、14年国体準優勝の谷口将隆(ワタナベ)がペットサーイファー・ルークメーラムプーイジム(タイ)を1回1分58秒KOで下し、デビュー戦を飾った。
サウスポースタイルから強烈な左ボディーでリズムを作ると、右フックでぐらつかせた。最後は左フックをあごにたたきこみ、相手を大の字に倒した。「アマと違って、パンチが痛くてもらいたくなかった。グローブが小さくて効く」と、プロのパンチに驚きながらも鮮やかに仕留めた。
神戸市出身で今春、龍谷大を卒業し、プロに転向。「絶対に世界王者になる」と強い決意で東京に進出。WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志、WBA世界スーパーフライ級王者・河野公平、WBA世界ライトフライ級王者・田口良一と3人の世界王者を要するワタナベジムに入門した。
「地元でデビューしたかった。いい報告になった」と勝利で関西へ旅立ちのあいさつ。リングでは「むっちゃ練習して強くなって世界チャンピオンになる」と誓った。
「活躍しているのはアマチュア出身の人が多いので、その人らには負けたくない」。楽しみなアマチュアエリートがまた1人、世界への一歩を踏み出した。