真道ゴー、王座奪回へ「勝たないと」
「ボクシング・WBO女子世界バンタム級タイトルマッチ」(6月13日、後楽園ホール)
元WBC女子世界フライ級王者・真道ゴー(28)=グリーンツダ=が31日、大阪市内で練習を公開し、日本女子初の世界3階級制覇を果たしたWBO女子世界バンタム級王者・藤岡奈穂子(40)=竹原&畑山=への王座挑戦に向け順調な調整をアピールした。戦績は真道が16勝(11KO)3敗、藤岡が14勝(6KO)1敗。
性同一性障害を公表する真道は4月の発表会見時に世界王座に返り咲けば、将来的に性別適合手術を受け、男子としてリングに上がる仰天プランを明かしたが今は試合にのみ集中。「勝たないと何もない。藤岡さんに勝ってベルトを獲って日本最強をもらう。それしか考えていない」
真道は13年5月に世界王座を奪取し2度防衛。14年12月に敵地メキシコで防衛戦に敗れ陥落した。約1年半ぶりの王座奪回を狙う。
藤岡はJBCが女子を認可して以降、女子ボクシング界を引っ張ってきた。40歳を迎えても衰えはなく昨年10月に同王座を奪取。今回が初防衛戦になる。多くの若手を返り討ちにしてきたレジェンドは今回も若き実力者を相手に女子エースの座をかけた戦いになる。
本石昌也会長は「藤岡のスタイルは変わらない。分かりやすい相手に対する練習をしてきた。藤岡もびっくりするんじゃないですか」と攻略に自信満々。
真道は男子選手相手に、過去最高クラスの100ラウンドを超えるスパーリングを行ってきた。「ワクワクドキドキして眠れない日もある。でも大人になったので、敵地で気持ちを抑えられるようにもなってきた。やるべきことをやって出す。焦りもない」と、力強く言い切った。