羽生、恩返しは「ここからがスタート」
2014年2月16日
2011年3月11日14時46分。その瞬間も羽生は氷の上に立っていた。ホームリンクの「アイスリンク仙台」。「氷が波を打つようだった」というすさまじい衝撃に、その場にへたり込み、スケート靴を履いたまま四つんばいで出口を探し、外に出た。すべてのものが倒れ、壊れていく。「もう駄目だと思った」。泣きじゃくり、ぼうぜんと立ち尽くすことしかできなかった。気がつけば、スケーターにとっての「命」といえるスケートの刃は、ボロボロになっていた。
家族と何とか合流できたが、自宅は全壊。4日間避難所で過ごし、その後は全国各地のリンクを転々としながら、練習する日々が続いた。「自分だけスケートをやっていていいのか」。そんな感情が心を支配していった。
迷いを消してくれたのは、1カ月後に神戸で行われたチャリティー演技会だった。同じく震災に見舞われ立ち直った神戸の町に、勇気をもらった。そして自分の演技に、涙を流してくれる観客を見て「スケートをやりたいなと思えた」。
男子フィギュアニュース
- 羽生、報奨金寄付で被災地に恩返し(2月26日)
- 羽生、金のマカロンに興奮「すげぇ!」(2月26日)
- 成田空港出迎え900人 一番人気は羽生(2月26日)
- 現役を引退したプルシェンコ腰を手術へ(2月24日)
- 羽生に4回転半の野望「史上初になる」(2月24日)
- 羽生「体調は大丈夫」練習を再開(2月20日)
- 羽生「金」23・1%!葛西も2ケタ(2月18日)
- 6位入賞の高橋大輔に倉敷市長が特別賞(2月18日)
- 羽生に県民栄誉賞決定 パレードも検討(2月18日)
- 羽生体調不良でアルメニアでの調整中止(2月18日)
- 羽生3月の世界選手権で王者の舞見せる(2月17日)
- 羽生、男子史上初の金!地元・東北に光(2月16日)
- 羽生、恩返しは「ここからがスタート」(2月16日)
- 神戸「弓弦羽神社」ファンの“聖地”に(2月16日)
- 北島、羽生を祝福「すごいっすよね」(2月16日)
- 皇帝プル様「ハニュウは私のアイドル」(2月16日)
- オーサー氏、羽生は新たなタイプの選手(2月16日)
- 高橋6位…エースのバトン羽生に託した(2月16日)
- 安倍首相、V一夜明け羽生に祝福TEL(2月16日)
- 町田、不死鳥5位入賞「誇りに思う」(2月16日)
- 大西コーチ、町田に「よくやった」(2月16日)
- 絶対王者もミス…チャン重圧に沈んだ(2月16日)
- 佐村河内氏を削除 公式記録サイトなど(2月15日)
- 皇帝プルシェンコ演技直前で棄権…引退(2月15日)
- 羽生、金デモ 10代旋風「刺激になる」(2月13日)
- 高橋、高難度ジャンプの精度に不安(2月13日)
- 町田、準備整った「火の鳥」で飛翔へ(2月13日)
- 羽生「金」へ先手必勝!第4組1番滑走(2月12日)
- 大輔29番に苦笑い「何かめっちゃ嫌」(2月12日)
- 町田は“大トリ”「締めちゃいますよ」(2月12日)
- 高橋“皇帝”に刺激 完全燃焼を誓う(2月11日)
- 羽生、プルシェンコの演技「感動した」(2月11日)
- 町田、個人戦で逆襲だ「宇宙まで飛ぶ」(2月11日)
- 高橋大輔“別人作曲騒動”笑い飛ばした(2月10日)
- 羽生、充実オフ挟みマスク姿で再始動(2月9日)