羽生、恩返しは「ここからがスタート」
2014年2月16日
当時の光景は「今でも忘れられない」という。自分の演技の持つ力を信じ、前に進むことを決めた。リンクは震災の4カ月後に再開。しかし、若武者は翌年拠点をカナダに移すことを決めた。復興の途中にある故郷を離れるのに抵抗はあった。それでも、もっともっと強くなりたかった。
金メダルの煌(きら)めきがどれだけの力を持つのか、羽生は知っている。震災前の05年。当時10歳の羽生少年は、その時もホームリンクを失った。原因は経営難。そんな状況を救ってくれたのは、黄金の光だった。06年トリノ五輪。同リンクで育った荒川静香が、日本フィギュア史上初の金メダルを獲得した。大きなムーブメントが起こり、07年3月にリンクは運営を再開した。「2年ぶりに再開された時、本当にうれしかった」。あの時羨望(せんぼう)のまなざしで見つめた金メダリストの姿に、自らの未来を重ねた。
たくさんの人の支えで、今、自分はここにいる。だからこそ思う。この金メダルは、まだ恩返しの一つに過ぎない、と。「ここからがスタート。震災や、復興のためにできることがある」。最後はまっすぐに前を見据えて話した。揺るぎない覚悟と、決意を感じさせる言葉だった。
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