【野球】日本ハム・近藤、向上心をかきたてるライバルは…阪神・高山

 かつて同じ釜の飯を食い、共に戦った仲間の存在が向上心をかき立てる。日本ハムの近藤健介捕手(24)には小学生時代からのライバルがいた。16年にセ・リーグ新人王に輝き、将来を嘱望される阪神の高山俊外野手(24)。小学6年時、選抜チームの千葉ロッテマリーンズジュニアで運命の出会いを果たす。

 すぐに意気投合し、遠征先の宿舎ではお互いの部屋を行き来。「やってましたね」と同じバットを2人で共有し、全国大会を戦い抜いた。近藤は横浜高校を卒業後、11年度ドラフト4位で日本ハムに入団。高山は日大三から明治大学に進み、15年度ドラフト1位で阪神に入団。今でも連絡を取り合う仲で、活躍に刺激を受けている。

 近藤は、高山の走攻守における高いレベルのプレーに尊敬のまなざしを向けていた。「足があるし、ヒットも打てるし、それでいて長打も打てるのがすごく魅力的だと思います」。16年シーズンは、球団新人安打記録を塗り替える136安打。球友が「H」ランプをともす度に、心が熱くなるのを感じた。

 翌年、近藤は開幕からすさまじいスピードで安打を積み重ねていく。右翼手や指名打者としてスタメン出場を続け、開幕戦から50試合目で打率・407。腰部の椎間板ヘルニアで戦線離脱を余儀なくされたが、シーズン球団記録を更新する“4割男”として全国にその名をとどろかせた。

 「最近はそんなに連絡を取っていないんですけど。お互い切磋琢磨して、刺激し合っていければいいですね」

 脊椎の内視鏡手術、腰椎椎間板ヘルニア摘出術PED法を乗り越え、2月1日のキャンプインは1軍の米アリゾナ州スコッツデールで迎えた。捕手再挑戦を開始し、初日から精力的に汗を流している。「新鮮といえば新鮮ですね。やっていきたいと思います」。20年東京五輪への出場にも期待がかかる24歳。高山には負けたくない。日本シリーズでの打ち合いを楽しみに待ちたいと思う。(デイリースポーツ・中野雄太)

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