長谷川「最後のノンタイトル戦」へ決意

 「ボクシング10回戦」(22日、神戸市立中央体育館)

 長谷川穂積(真正)が21日、神戸市の真正ジムで前日計量を行い、リミットの55・8キロちょうどで一発クリアした。今回の試合を「最後のノンタイトル戦」と断言。3階級目の世界王座挑戦へ、不退転の決意で臨む。

 試合にかける気持ちの強さは、鋭い目つきが物語っていた。「ただのノンタイトル戦だけど、僕からしたら普通の世界タイトルマッチ以上に大事。それにふさわしい試合をしたい」。長期間、世界の頂点に君臨した男は、再び栄光をつかむための戦いを前にして興奮を抑えきれなかった。

 環境も一新する。入場曲を長年使用したエンヤの「Once You Had Gold」から変更。友人でもある歌手・清木場俊介が歌う「Fighting Man」を使用する。「(バンタム級、フェザー級に続く)最後の第3章なので」と意図を説明した。

 「気持ち的に一番乗ってる状態で試合をできるのは久々。どんなパフォーマンスをできるのか自分自身でも楽しみ」。王座防衛の繰り返しで目標を失いかけていたのは過去の話。第3章の先にある最終章は自らの拳で幕を開ける。

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