内山V7防衛戦はパーラと無敗対決
「ダブル世界タイトルマッチ」(5月6日、大田区総合体育館)
ボクシングのワタナベジムに所属するWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(33)と同スーパーフライ級王者・河野公平(32)が11日、東京都の大田区役所で松原忠義区長を表敬訪問し、5月6日に大田区総合体育館でダブル世界戦を行うことを発表した。内山は同級10位ハイデル・パーラ(30)=ベネズエラ=と7度目の防衛戦、河野は同級暫定王者で1位リボリオ・ソリス(30)=ベネズエラ=との初防衛戦を行う。パーラの戦績は20勝(10KO)1分け、ソリスは14勝(7KO)3敗1分け。
日本のエースが夢の対決実現へ完勝を義務づけた。内山の国内現役最多となるV7戦の相手は無敗の右ボクサーファイター、パーラに決定。坂田健史ら日本人と対戦経験のある元WBA世界フライ級王者ロレンソの弟だ。
無敗同士の対戦となる内山は「相手もボクも無敗なので、お互いのプライドがかかった試合になる。相手は兄弟王者になりたいという気持ちが強いと思う」と、精神面を警戒。だが、心は熱望しているアテネ五輪金メダリストの同級1位ユリオルキス・ガンボア(キューバ)との海外でのビッグマッチへ向いていた。
今のところ対戦への具体的な動きはなく、内山自身も「(ガンボアは)海外の一流なので、やりたいと言ってもできるもんじゃない」と自覚する。実現へ近づくために「とにかく、ガンボアとやってもつまらないと思われたらダメなので、今回はしっかりと、海外で評価されるような勝ち方をしたい。KOが一番と思うが、判定でもいいのでワンサイドで終わればいい」と、内容でアピールすることを誓った。
ジムの渡辺均会長も「私は、内山はガンボア以外ならどんな選手でも圧倒できると思っているので、今回の相手は誰でも良かった」と、勝利を確信する。海外まで届く“KOダイナマイト”の爆音で夢の扉を開く。