一翔の防衛戦、亀田3兄弟を“KO”
11日にボクシングのWBA世界ライトフライ級王座を防衛した井岡一翔(24)と、WBA世界ミニマム級王座の統一に成功した宮崎亮(25)=ともに井岡=が12日、大阪市内の所属ジムで一夜明け会見を行った。一翔の試合は、関西地区でこの夏の地上波ボクシング放送最高となる平均視聴率19・3%を記録。次戦で3階級制覇挑戦となれば、さらなる数字アップが望めそうだ。
試合の熱気は、お茶の間にも伝わっていた。生中継ではなかったものの、平均して高視聴率を記録。KOシーンが放映された午後10時36分ごろには、関西地区で瞬間最高22・2%に達した。平均視聴率では亀田3兄弟の今夏3試合を軒並み上回っての地上波ナンバーワン。一翔は「率直にうれしい。少しでも多くの方に見てもらえば、それが力になる。やりがいを感じる」と笑顔を見せた。
試合が放送された時間帯では、日テレがドラマ「Woman」の最終回で平均16・4%(関東)を記録した。だが、他局の強力なラインアップをものともせず、この夏、地上波で放映された試合の中で堂々の1位を獲得。TBS関係者は「今回は午後9時からだったので、サラリーマンの方も見やすかったと思う」と説明した。
ライトフライ級では具志堅用高以来35年ぶりとなる3連続KO勝利を達成した一翔。それでも「まだまだ修正しないといけない部分は多い」と気を緩めない。「(状態を)ゼロに戻さず、やってきた流れをそのまま引き継ぎたい」と、来週月曜にも練習を再開する予定だ。
父の井岡一法会長は「次は3階級制覇に向けて照準をしぼっていきたい」と、あらためてフライ級挑戦を明言した。「3階級制覇を見据えて、自分の強さを追求していきたい」と一翔。次戦で3本目のベルトをかけた試合が実現すれば、さらなる視聴率アップの可能性も大きい。