諏訪魔&ドーリング組が最強タッグ初V
「全日本」(8日、ボディメーカーコロシアム第2競技場)
世界タッグ王者の諏訪魔(37)&ジョー・ドーリング(31)が、潮崎豪(31)&宮原健斗(24)を破り初優勝した。諏訪魔が宮原を沈め、昨年の決勝で大森隆男&征矢学に敗れた雪辱を果たした。
ドーリングと乾杯した缶ビールの味は最高だった。過去に準優勝6度と、あと一歩で涙をのんできた諏訪魔は「うれしい。3冠もそうだけど、初めてのトロフィーは重みが違う」と声を弾ませた。公約通りの全勝Vは逃したが、唯一の黒星を喫した秋山準&大森は来年、タイトル戦でたたきつぶすつもりだ。
苦難の1年を有終の美で飾った。6月末で武藤敬司(50)と追随選手が離脱し、団体が分裂。最初に残留表明した諏訪魔は観客動員など、厳しい現実を体感した。「7月からはアッという間。全日本の看板の重さは、いま一番感じてる」
この日、新生・全日本としては初の札止め超満員を記録した。浪速のファンから大歓声を浴びた諏訪魔は「最後を締められて良かった」と、うなずいた。生え抜きエースが、今後も王道マットをけん引する。