新人賞・井上「来年は勝負」もっと上へ
日本プロスポーツ協会は27日、都内のホテルで、内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞の授賞式を行った。ボクシングからは、WBA世界バンタム級王者の山中慎介(31)=帝拳=が殊勲賞、東洋太平洋ライトフライ級王者の井上尚弥(20)=大橋=が新人賞、前WBA世界バンタム級王者世界スーパーフライ級王者で6月に引退した佐藤洋太氏(29)が功労賞を受賞した。
他競技の大物選手と顔を合わせた井上は「この中ではまだまだ新人なので、もっと上の賞を取れるように頑張りたい」とどん欲だった。次戦は、日本最速となる6戦目での世界王座奪取が期待される。「来年は勝負の年。世界は見えてると思うので、一発で獲るつもり」と豪語した。
初めての世界挑戦は「春ごろにできれば」と希望。同じ階級の世界王者はWBAが井岡一翔(井岡)、WBCはアドリアン・エルナンデス(メキシコ)、IBFはジョンリエル・カシメロ、WBOはドニー・ニエテス(ともにフィリピン)。井岡とはテレビ放映権などの問題があり、エルナンデスは海外戦を嫌う。IBFかWBOへの挑戦が予想される。
井上家の恒例で「元日から走ります」と年末年始も無休。来年は“怪物”が世界の頂に立つ。