山中関西凱旋!“浪速のジョー”になる
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(4月23日、大阪城ホール)
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・山中慎介(31)=帝拳=と、元世界2階級王者でIBF世界スーパーバンタム級13位・長谷川穂積(33)=真正=のダブル世界戦を4月23日に大阪城ホールで行うことが11日、都内で発表された。山中は同級3位シュテファーヌ・ジャモエ(24)=ベルギー=と6度目の防衛戦。長谷川は日本人2人目の世界3階級制覇をかけて同級王者キコ・マルティネス(27)=スペイン=に挑戦する。
“神の左”が“浪速のジョー”になる。滋賀県出身の山中は関西凱旋が決まり、「一度は防衛戦をやりたかった」と感慨を込めた。1万6000人収容の大阪城ホールでは12年ぶりの世界戦。97年には辰吉丈一郎が不利な下馬評を覆す試合で、山中と同じWBC世界バンタム級王座を奪取した会場でもある。
山中は「今年はラスベガスで試合をしたい。そのためにもKOで終わらせたい」と、5連続KOで聖地進出をアピールするとともに、「辰吉さんの試合は覚えてます。感動させられるように一生懸命戦います」と誓った。
相手は24歳ながら29戦をこなし、10年8月には亀田和毅と対戦して引き分けとアナウンスされた後に判定が覆り敗戦となった経験もある。山中は「映像で見ましたが、互角でしたね。亀田君も実力はあるし、引き分けてるのなら…」と、評した。地元関西から世界へ羽ばたく。