大森6回TKO 祖父に届ける初防衛
「ボクシング・日本バンタム級タイトルマッチ」(16日、島津アリーナ京都)
王者・大森将平(22)=ウォズ=は3度ダウンを奪う6回TKO勝利を飾り、デビュー15戦全勝で初防衛を果たした。前立腺がんで「余命半年」と宣告されている祖父・国和さん(82)に豪快白星を届けた。
同居する祖父のため、王者は必勝を期していた。病気発覚後、食欲が落ちているが「食べさえすれば元気になる。世界王者になる姿を見てほしい」と、拳で勇気付けた。
南京都高(現京都広学館)の先輩・向井寛史(29)=六島=を相手に3、4回に左ボディーでダウンを奪う。6回、代名詞の強烈な“魔の左”で追い込み連打で仕留めた。
倒しても何度も立ち上がる先輩の意地に感服。「ありがとうございます」と頭を下げた。「30点。世界はまだ遠い」と内容を反省。次戦は12月、世界ランカー相手に世界前哨戦の予定だ。