人妻ボクサー・好川菜々に女性初の堺市栄誉賞 WBO世界フライ級王者
WBO女子世界フライ級王者の人妻美女ボクサー・好川菜々(38)=堺東ミツキ=が10日、大阪府堺市役所で竹山修身市長(66)から「堺市栄誉賞」を贈られた。同賞に輝いたプロボクサーは元世界2階級王者・井岡弘樹氏(47)、世界3階級制覇王者・井岡一翔(27)らに続き5人目で女子では初めて。
好川は10月9日、同市内で2度目の世界挑戦で判定勝利。昨年、世界初挑戦で敗れ引退を考えたが、夫の野上真司氏(41)と二人三脚で再起。38歳にして執念で悲願を達成した。野上氏には同市から「感謝状」が贈られた。
会場で生観戦した市長からは「すごい試合でしたね」とねぎらわれた。好川は「声援の強さで最終ラウンドまで気持ちを強く持てた」と、市民のバックアップに感謝した。
夫婦愛で世界のベルトを奪取したことは女性アスリートのあり方にも一石を投じた。「30歳の時、(マラソンの)高橋尚子さんが自分で自分のチームを作って走る姿を見た。そういう女性に勇気をもらった。私も女性としていろんな形で勇気を与えるポジションに立てたと思う」と、実感を込めた。
最近は夫婦でメディアにも多く取り上げられている。6月に出演した人気番組「新婚さんいらっしゃい!」(ABC系、日曜12時55分~)では、年末に特番が放送されることも決まった。
38歳、現役でさらなる高みを目指しながら、夫婦で子供を持ちたい思いも強い。野上氏は「兄夫婦に最近、ようやく子供が生まれて。めいっ子がかわいくて」と子供好きは一層強まったもよう。好川は「(ボクサーとして)チャンスはみんなにあるわけじゃない。自分の中でいろんな選択をしながら、(夫と)話し合ってやっていきたい」と話した。