鈴木が“引き分け再試合”で関本下してストロング王座奪取
「プロレス・大日本」(30日、後楽園ホール)
BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合のリマッチが行われ、挑戦者の鈴木秀樹(フリー)が王者の関本大介を下し、同王座を初めて奪取した。
開催中の選抜高校野球では引き分け再試合が話題となったが、この試合も時間切れ引き分けに終わった5日の試合のリマッチ。鈴木は、奇しくも明徳義塾高野球部出身である関本の怪力を師匠ビル・ロビンソン譲りの巧みなレスリング技術で封じ、優位に試合を進める。
ど迫力のエルボー合戦でも互角以上の打ち合いを展開し、場外で関本のトペをエルボーで撃墜する荒々しい攻めも披露。終盤、関本のラリアット、原爆固めを受けて追い込まれたが、2発目の原爆固めでトドメを刺しにかかったところ、背後に回って卍固めを決める。関本は怪力にものをいわせてロープブレイクに持ち込んだが、鈴木は投げっぱなしドラゴンスープレックス、必殺の人間風車をたたみ掛けて19分37秒、2戦合計49分37秒の激闘にケリをつけた。
試合後、鈴木は超満員札止め1607人の観衆から大“鈴木コール”が送られる中、「平日の中、たくさん来ていただいてありがとうございます」と感謝。「今日、いっぱい来てくれたお客さんが毎回来てくれたら選手はもっと頑張ります。みなさん、最後まで応援して下さい」とアピールすると大きな拍手が起こった。
インタビューでは「関本大介が巻いていたベルトを巻けたのはいい。フリーになったときに関本さんと戦って、こんなにすごい選手がいるんだと思って」と、強豪からの王座奪取を喜んだ鈴木。だが、「関本さんはリマッチはダメですね。さっきリング上で来年またやろうと言いました。リマッチばかりしてたらダメですよ」と、うんざりした様子だった。