石田匠は敵地カーディフで判定負け 井岡ジム3人目の世界王者誕生ならず

 「ボクシング・WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(28日、カーディフ)

 WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチが28日(日本時間29日)、英国ウェールズ・カーディフのプリンシパリティ・スタジアム(ミレニアム・スタジアム)で開催され、同級1位・石田匠(25)=井岡=は、王者のカリド・ヤファイ(28)=英国=に0-3の判定で敗れ、世界初挑戦での王座奪取はならなかった。

 24戦全勝(13KO)の戦績とともに敵地に乗り込んだ石田。迎えるヤファイも23戦全勝(14KO)と、巨大スタジアムでの一戦は全勝対決となった。赤色のトランクスに日本製ウイニング社製の白グローブで臨んだ石田に対し、ヤファイはゴールドのトランクスに赤色のカナダ製ライバル社のグローブ。長身の石田は生命線のシャープな左ジャブで距離をキープしようとするが、北京五輪にも出場したヤファイは得意の左ボディーをまじえながらぐいぐい前に出る。致命的な被弾もなく、随所で技巧の高さを見せた石田だったが、敵地でポイントを奪うには、もうひとつ決定打がなく、後ろに下がるシーンが多かった。スコアは118-110が1人、116-112が2人。

 石田は初黒星を喫し、井岡ジムとしては井岡一翔、宮崎亮に次ぐジム3人目の世界王者誕生とはならなかった。ヤファイは昨年12月に獲得した王座の2度目の防衛に成功。5月の初防衛戦は村中優(フラッシュ赤羽)に判定勝ちしており、2試合連続で日本選手に勝利したことになる。

 スーパーフライ級では同級トップ選手を一堂に会した複合タイトルマッチ「スーパーフライ」を9月に米国カーソンで開催。WBO世界同級王者の井上尚弥(大橋)らが参戦し、話題を集めた。この続編である「スーパーフライ2」が来年2月24日に計画されている(場所未定)。初回に出場していないヤファイも参戦に意欲を示しており、井上の対抗王者であることからも統一戦での激突なども期待されるところだ。

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