田口が統一王者「夢かなった」日本史上2度目の統一戦、IBF王者メリンドに判定完勝

 チャンピオンベルトを肩にかけガッツポーズする田口
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 「ボクシング・WBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦」(31日、大田区総合体育館)

 トリプル世界戦のメインイベントでWBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦が開催され、WBA王者・田口良一(31)=ワタナベ=が3-0(116-112、117-111×2)の判定で、IBF王者ミラン・メリンド(29)=フィリピン=を破り、7度目の防衛に成功するとともに、王座を統一した。

 オードックスの両者は左でペースを取り合うスタート。初回終了間際にメリンドが左アッパーを当てた。田口もシャープな左ジャブで、IBF王者に自由を与えず、緊張感のあるラウンドが続いた。スタミナで上回る田口は左ボディーを効果的に加えた攻撃で徐々に優位に立ち、ポイントを奪った。最終回まで手数は落ちず、壮絶な打撃戦を制した。

 2本のベルトを肩に掲げた田口。「最高にうれしい。ボクシングを始めた時の目標が世界チャンピオンだった。チャンピオンになっての目標が7回防衛と統一王者になった。夢がかなってうれしく思います。来年も精進して、先輩内山の思いを継いでワタナベジムを引っ張っていきます」と充実の表情で語った。

 2012年6月の井岡一翔(井岡)-八重樫東(大橋)によるWBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦以来となる国内では2度目となる他団体王者による統一戦。WBA王座6度の防衛中の田口が迎えた相手はIBF王者のメリンド。今年5月に八重樫を初回に3度倒して王座を奪った強敵だった。

 田口の戦績は31戦27勝(12KO)2敗2分け。メリンドは40戦37勝(13KO)3敗。

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