ボクシング界でまた体重超過 対戦相手失格で大森将平の試合中止に
27日に後楽園ホールで行われるボクシングのスーパーバンタム級8回戦に出場予定だったコーチ義人(27)=角海老宝石=が26日、都内で公式計量に臨んだが、同級リミットの55・3キロを1・8キロ超過した。2時間の猶予を与えられ減量を試みたが、再計量でも体重は変わらず失格となった。計量をクリアしていた対戦相手の大森将平(25)=ウォズ=との体重差、コーチの健康面も考慮し、試合を中止することが決定した。
ボクシング界でまたも体重超過が発生した。今月1日のWBC世界バンタム級タイトルマッチでは、山中慎介(帝拳)の挑戦を受けるルイス・ネリ(メキシコ)が規定体重を初回計量時に2・3キロ超過するなどクリアできずに王座を剥奪。試合を決行したが、計量失格のネリが2回TKOで圧勝するという後味の悪い決着となった。試合後、日本ボクシングコミッションはネリに対し、日本からの永久追放を意味する活動停止処分を科し、改めて規定体重を順守するよう訴えた。
試合中止が決まり、コーチの所属する角海老宝石ジムは、公式サイトに浅野完幸マネジャー名義で謝罪文を掲載した。「本日の計量時にSバンタム級規定体重に至らず、16時再計量まで猶予をいただき、サウナでの減量を試みましたが体重が落ちず、本人の健康面も考慮したうえ試合キャンセルとなりました。」とまずは経緯を説明。続けて「WOZジム大森会長様、大森将平様、試合を楽しみされていたお客様、DANGAN関係者およびTBS関係者皆様に、多大なるご迷惑をおかけしました事を、この場をお借りして深くお詫び申し上げます。」と謝罪した。最後に「今後、角海老宝石ジム所属選手における体重管理等、スタッフ一同一層気を引き締め、戒めて精進していく所存でございます。この場をお借りして心よりお詫び申し上げます。」と再発防止を誓った。
コーチは2010年全日本新人王で、戦績は16戦13勝(4KO)2敗1分け。試合をキャンセルされた大森はエキシビションとしてスパーリングを行う。
大森は世界初挑戦となった昨年4月のWBO世界バンタム級タイトルマッチでも、王者のマーロン・タパレス(フィリピン)が体重超過する事態に直面している。このときは試合を強行したが、大森はあごを骨折した上に11回TKOで敗退した。
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