蝶野正洋 AED救急救命啓発を強める新ブランドなど発表
プロレスラーの蝶野正洋が29日、都内で、自身が代表理事を務める一般社団法人ニューワールドアワーズスポーツ(NWH)救命協会の事業活動発表会を開催した。
蝶野は、同期の橋本真也さんが2005年に亡くなり、同世代のノアの三沢光晴さんが09年にリング上の事故で亡くなったことが一つのきっかけとなり、11年からAED救急救命の啓発活動を開始。14年にNWHスポーツ救命協会を設立すると、これまでの活動に加え、災害時に備えて、より多くの人に「地域防災」の理解と発信を行っている。
今回の発表では、新たな取り組みとしてアパレルブランドとマネージメント事業を行う「アリストトリスト」とNWHの関係強化、AED救急救命啓発をより強めるための新ブランド「119 rescue call +AED」、新レディースブランド「ケンファレス」の立ち上げ、消防育英会への「アリストトリスト」の売上の一部を寄付、日本消防協会の消防応援団として「アリストトリスト」を「東京消防団応援の店」に登録し、消防団員割引を始めたことを発表した。
蝶野は「企業として社会貢献にどう取り組むべきかを考える中で、これまで2つの組織は分けていた。ただ、やる以上は力を合わせてしっかりやろう、アパレルとして何かできることがあるはずだという思いから、消防団応援団のお店に登録した」と説明。「これから2つのブランドを始動させて売上の一部を消防育成会に寄付をしたい。何かあれば119番、そしてAEDを探すという行動を、ブランドの一つにして強く広めていきたい」と新たな展開を語った。
また、大阪北部地震をはじめ、最近は全国規模で地震が起こっていることから、「防災対策の大切さを改めて感じた」という蝶野。「防災マニュアル」の広報支援・情報拡散にも力を入れていく。さらに「勇気や元気を与えるのが、プロレスラーの仕事。いろいろなことを伝えるパイプ役になれれば。何かを伝えるために派手に目立ったほうがいいなら、ステージ設営に関わって、リングをステージに見立てるのもいい」と意欲を示した。