「プロレス・新日本」（４日、エディオンアリーナ大阪）

　真夏のシングルリーグ戦「Ｇ１クライマックス」のＢブロック公式戦が行われ、石井智宏が全勝でブロックトップを走っていたケニー・オメガに初黒星をつけた。

　武骨で荒々しいファイトスタイルの石井と驚異的な身体能力を生かしてた多彩で華麗な技を繰り出すオメガの激突は２０分を超える大熱戦に発展。オメガのダブルアーム式パイルドライバーの大技などを驚異的な粘りで返した石井は終盤、頭突きで勝機を見いだし、口から血を流しながら石井の得意技の垂直落下式脳天くい打ち、Ｖトリガーなどで反撃するオメガにフルスイングのラリアット、延髄斬り、垂直落下式脳天砕きをたたみ掛けて完璧な３カウントを奪った。

　ＩＷＧＰヘビー級王座を保持し、今大会でも快進撃を続けていたオメガから金星を挙げた石井はインタビューで「アイツ、今が一番楽しいだろう。自分の思い通りに物事が進んで。でもよ、世の中そんなに甘くねえんだよ。人生山あり谷ありだ。かならず障害があるんだ。お前にとっての障害はこのオレだ。今日だけじゃねえぞ。これからもだ」と不気味な予告をした。