S-cup参戦の海人、UMA、鈴木真治はチャムアトーンを猛烈に意識
2年に一度のシュートボクシング(SB)の祭典「SHOOT BOXING S-cup 65kg 世界 TOURNAMENT 2018」(18日・両国国技館)で、大会名にもなっているトーナメントに出場するSB日本スーパーライト級王者・海人(TEAM F.O.D)、元REBELS 65kg級王者UMA(K&K BOXING CLUB/team REBELS)、元J-NETスーパーライト級王者・鈴木真治(フジマキックムエタイジム/team REBELS)が14日、意気込みを語った。
海人は今年9月、トーナメントにも参戦するラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王者チャムアトーン・ファイタームエタイ(タイ)に敗戦。
「負けたことは良くないですが、いい経験になったなと思います。チャムアトーン選手には色んな技術もありましたし、首相撲の技術もパクろうと思えたものがありました。自分の攻撃ができず、リズムも崩されたのであんなのは初めてのこと。今回はそこも強化しながら完全に穴をつぶして強化して準備してきたのでいい感じです」と、敗北を糧にできたと自負する。
勝ち上がれば決勝で激突するが、「リベンジしたいので決勝に勝ち上がってきてほしい。一度やられているのでやり返したい気持ちは強い」と熱望。
「あんなに何もさせてもらえず、自分の中で負けたと思えた試合は初めてだったので再戦で圧倒して倒します。一回戦も準決勝もすっきり終わらせて、決勝戦にいきます」と、全試合KOでの優勝を宣言した。
急きょ参戦が決定し、初戦でいきなりチャムアトーンと激突するUMAは、13年にリザーブ戦でS-cupを経験。「間近で見てすごい舞台だというのを感じましたし、5年越しに出場できるのでうれしい。自分の都合で断って後悔するんだったら、やられてでも出たいなと」と、急なオファーを歓迎。
「チャムアトーンが超やばいので勝った後のことは何も考えず自分の中ではこの一戦に全てを懸けて臨むだけ。3分3Rに特化した練習をしていて、1Rから一気に飛ばしていきますよ」と、初戦に全力をつぎ込む構えで、「ここで終わらずビックリさせます」と、波乱を予告した。
藤牧孝仁会長がSNSで参戦を猛アピール、SB初参戦にしてトーナメント出場が決まった鈴木は「チャムアトーン選手は正真正銘、世界のトップ選手なのでやらせてもらえるならぜひやりたい」と、準決勝でのチャムアトーン戦を熱望した。
逆ブロックにはSBのエース・海人がいるが「僕の方が強いと思います」と対抗心を隠さず、「僕は東北出身でして、東北は寒いので東北人は我慢強いと一般的に言われています。僕自身も粘り強いとも思うのでそういうところも試合に出ていると思います」と東北魂をアピール。
「僕はもともと藤原ジムにいてそこで学んだことと、今のジムで会長や練習相手などから新しく教わってきたことを合わせていいものを作り出そうと思っています」と、キック界の伝説・藤原敏男氏門下だったプライドもにじませていた。