マスターズ・前田日明が長州のラリアット未遂に苦笑、復帰は否定「ダメですね」
「プロレスリング・マスターズ」(15日、後楽園ホール)
99年に現役引退した“格闘王”前田日明がセコンドながら久々にプロレスに参戦した。藤原喜明、長井満也、冨宅飛駈組に付き、過去に“顔面蹴撃事件”の遺恨があった長州力、藤波辰爾、獣神サンダー・ライガー組を迎撃した。
次々と入場するレジェンドに場内が盛り上がる中、前田が入場曲とともに現れると、観衆は熱烈な声援。それぞれが持ち味を出し戦いを、リングサイドで見つめた。藤原にリングに上がるよう要求され、一度は立ち上がって観衆を興奮させたが、結局戦いに加わる事はなし。最後は長州が冨宅をリキラリアットで仕留めた。
試合後、前田はリングに上がってマイクを持ち、「本日は、こういう先輩を軸にする大会に、こんなに大勢のファンが、ソールドアウトと聞きまして、本当にご来場ありがとうございます」とあいさつ。そこに長州がリングに上がり、ロープに走ってリキラリアットを放とうとしたが、寸止め。さらには藤波も前田のマイクを奪って戦おうとしたがライガーが制止。最後は3人で握手を交わした。
インタビューでの前田は、「面白かったですよ。流れるように試合を組み立てて。みんなよくやっていると思いますよ」と、レジェンドの戦いぶりに感心。長州がラリアットを放とうとしたことには、「どうなんですかね」と苦笑した。
リング復帰の可能性を問われると、「オレはね、やっぱり引退試合をやったんで、ダメですね」とキッパリ否定した。