ライガー DVD-BOXに心配「出せていいのか」「売れなかったらどうしよう」

 来年1月の新日本プロレス東京ドーム大会で引退するプロレスラー、獣神サンダー・ライガーの名勝負84試合を厳選して収録した6枚組DVD-BOX「獣神伝説~30年間の激選名勝負集~」が12月25日に発売されることが15日、明らかになり、ライガーがデイリースポーツに心境を語った。

 引退まで3カ月を切った獣神だが「普段と変わりないんですよね。不思議なほど落ち着いている。練習して、食事して、休憩して、試合して、の繰り返しです。いつも通りです」という。

 もっとも、DVD-BOXはアントニオ猪木、初代タイガーマスクらそうそうたるスーパースターでなければ出せない商品とあって「緊張しています。胃が痛いです。売れなかったらどうしようと。俺が出せていいのかな」と心配しきりだ。

 特に思い出深い対戦相手には「やっぱりなんだかんだ言っても佐野さん。ライバルという中で意地を張り合っていた」と同期の宿敵・佐野直喜(現巧真)を挙げた。同じく試合についても「佐野さんとの一連の試合、抗争が全て」という。

 中でもライガーとして最初のターニングポイントとなったのが、1989年の7・13両国国技館大会でのIWGPジュニアヘビー級選手権試合。当時「どんなライガー像を確立していけばいいか悩んでいた」という獣神だが、佐野との試合で「一つの答えが出せた」という。佐野の雪崩式バックドロップで両者KOという、先輩レスラーから「お前たち、いつか死ぬぞ?」と警告されたほどの壮絶な結末だったが、「そこまでしても負けたくないのが佐野直喜だった」という。

 同年の8・10両国大会では、直前の試合で肩を負傷した獣神が、往年の力道山ばりにアメリカンフットボールのプロテクターを装着して強行出場。佐野に敗れたものの「一番、佐野さんとの試合で印象に残っています」という。

 獣神は「ライガーでデビューして試行錯誤して、一連のタイトルマッチをへて今のライガーができあがっていった。今の獣神サンダー・ライガーを作ったのは佐野さんとの試合。佐野さんとの試合は全部、思い出深いので見てほしい」と、思い入れを熱く語った。

 また、来年3月25日には引退試合の舞台裏や、引退を決意してから引退までの動向に密着したドキュメントを収録する2枚組DVD「獣神伝説 完結編~解き明かされる素顔~」が発売されることも決まった。

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