拓真無念の陥落 正規王者に大差判定負け 悔しさ糧に成長誓う
「ボクシング・WBC世界バンタム級王座統一戦」(7日、さいたまスーパーアリーナ)
WBC世界バンタム級王座統一戦は、尚弥の弟である暫定王者の井上拓真(23)=大橋=が正規王者のノルディーヌ・ウバーリ(33)=フランス=に0-3の判定で敗れた。
「暫定」の2文字を取り去るどころか「王者」の称号まで失ってしまった。拓真が大差判定でプロ初黒星を喫し、王座統一に失敗した。4回にウバーリの強烈な左を食らい、たまらず尻餅をついた。
想定外の採点だったという。8回終了時の公開採点では3者とも正規王者を支持。最大9ポイント差をつけられたが「感覚としては取っていると思っていた。(大差に)そんなかなと戸惑いがあった」と明かした。
勝利するにはKO以外の選択肢がなくなり、「出るしかない」と最終回には猛攻。ダウン寸前まで追い込んだが、遅きに失した。
日本人暫定王者の王座統一戦は過去3戦全敗の鬼門。辰吉丈一郎、高山勝成、亀田和毅が正規王者の前に返り討ちに遭っており、拓真もジンクスを覆すことはできなかった。
今後もバンタム級にとどまり再起を目指す。兄尚弥が「拓真の敵(かたき)を取りたい」と語ったことに「やっぱり悔しい。自分で(倒したい)」と唇をかんだ。「最後倒し切る力が足りなかった。ポイントの取り方も勉強しないといけない」。悔しさを糧に成長を誓った。
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