【担当記者のポケットメモ】尚弥 超高額時計に込められた、最強へのモチベーション
「ボクシング・WBSS決勝、WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(7日、さいたまスーパーアリーナ)
ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝で、WBA、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(26)=大橋=がWBAスーパー王者のノニト・ドネア(36)=フィリピン=を3-0の判定で下し優勝した。WBC世界バンタム級王座統一戦は、尚弥の弟である暫定王者の井上拓真(23)=大橋=が正規王者のノルディーヌ・ウバーリ(33)=フランス=に0-3の判定で敗れた。
◇ ◇
尚弥はWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(ワタナベ)と親交がある。9月には京口が約300万円の高級腕時計を購入した際に付き合い、「買うでしょ?」という京口の誘いに乗って、その場で自身も130万円の高級腕時計を購入してしまう“モンスター”ぶりを発揮した。
尚弥は「付き合いで買う金額じゃないでしょ。300万円の後だと130万円か、と思いますけど、いきなりですから」と苦笑する。購入前には時計の写真を夫人に送って判断を仰ぎ、「ダメ」と返答されたものの購入を強行。結局、夫人からのおとがめはなかった。
この話には驚くべき続編がある。後日、尚弥から京口にLINEで、「モチベーションを上げるために買ったよ」とのメッセージとともに、450万円の時計の写真が送られてきたという。調整中は常々「いつも通り」と強調し、闘志を表に出さない尚弥だが、やはり、この試合へのモチベーションは特別だったようだ。
無事にWBSS優勝を果たし、先に2度目の防衛に成功した京口と年末に祝勝会を行う約束をしている。「楽しみ?そうでもない」と冗談を言いつつも、勝利の喜びを分かち合う時間を「世界で戦っている人同士じゃないと分からないこともあるので」と心待ちにしていた。(デイリースポーツ・ボクシング担当・洪経人)
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