右足切断の谷津嘉章 6・7DDTで奇跡の復帰 プロレス用義足で監獄固めも可能に
プロレス団体DDTは18日、都内で会見を開き、19年6月に糖尿病の影響により右ヒザ下を切断した谷津嘉章(63)が6月7日のさいたまスーパーアリーナ大会で復帰戦を行うと発表した。
会見で谷津は「こういう場が来るとは思わなかった。夢が現実になっちゃったみたいな」と喜びを語り、奇跡的復帰の経緯を説明。足切断の直後は「消失感がすごかった」とショックを受けたが、3月29日に務める東京五輪聖火ランナーの練習を重ねるうちに意欲が沸き、19年10月ごろに「もしかしたらプロレスができるんじゃないか」と思ったという。
そして、主戦場DDTの高木三四郎社長が義肢装具メーカー川村義肢の社長と高校の同級生だったことから、同社がプロレス用義足を開発。谷津の得意技監獄固めをかけられるようにするなど工夫を重ねたもので、谷津の復帰を可能にした。
対戦カードは未定だが、谷津は「障がい者だから遠慮しがちですが、遠慮するなよ、オリャ!」と主張。「義足のデビューみたいなところがある。見とけコノヤロー!という気持ちでやります」と意気込んだ。