武藤敬司がノア入団「すばらしい契約、マー君よりちょっと見劣り」秋山準はDDT入り
プロレス団体のノア、DDTなどを運営するサイバーファイトは15日、都内で会見を開き、武藤敬司がノアに、秋山準がDDTに同日付で入団すると発表した。
会見ではまず、サイバーファイト社長の高木三四郎が2大レジェンドの入団に「プロレス界の宝とも言える2人がサイバーファイトグループに加わる事で、これからプロレス界のナンバーワンを目指して行く原動力になると思っています」と期待した。
武藤は2年契約。新日本、全日本、WRESTLE-1を経て20年からノアを中心に活動し、12日のノア・日本武道館大会では潮崎豪から史上最年長の58歳でGHCヘビー級王座を獲得した。会見ではノア副社長の丸藤正道が「ノアとしても世界を目指して行く中で、ペイパービューであったり、いろんなマスメディアの進出、そういった部分で武藤さんの力は大きなものになる」と、海外でも高い知名度を持つ武藤入団の意義を強調。武藤は「コロナ禍で大変な中、ノアと契約できたことをうれしく感じております。契約したからには、この団体にオレの骨の髄までしゃぶってもらいたい」とあいさつした。
また、ライバルと言える存在だった故三沢光晴さんが設立した団体に入ることに「たぶん三沢社長が築き上げたときのノアとは違っている」と話し、「コロナ禍の中でも未来を感じさせる興行をしていたというか、こういう団体で試合をしてたら、逆にいったら(試合を)したいなってオレ自身思ったよ」とノアの可能性に意欲十分。会見後には「なかなかすばらしい契約で、田中マー君(プロ野球・楽天の田中将大投手)よりちょっと見劣りするぐらい」と、報道陣の笑いを誘った。
秋山は1年契約でヘッドコーチも努める。全日本、ノアを経て、全日本に戻って社長も務め、20年5月に全日本からレンタル移籍でDDTに参戦し、14日の神奈川・カルッツかわさき大会で遠藤哲哉からKO-D無差別級王座を奪取したのを待って入団に至った。会見では「DDTに自分の持っているものをすべて注ぎ込みたい」と意気込みを示した。