井岡一翔が判定勝ち「完封できて良かった」完勝で5度目の防衛 因縁ニエテスに雪辱

5度目の防衛を果たした井岡一翔(撮影・伊藤笙子)
1回、ドニー・ニエテスを攻める井岡一翔=大田区総合体育館(撮影・伊藤笙子)
 1回、ドニー・ニエテス(右)を攻める井岡一翔
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 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(13日、大田区総合体育館)

 王者・井岡一翔(志成)が、同級1位ドニー・ニエテス(フィリピン)と対戦。3-0の判定勝ちを飾り、5度目の防衛に成功した。日本人選手初の世界戦20勝となった。

 因縁の相手に完勝した。両者は18年大みそかに互いに4階級制覇をかけた同王座決定戦で激突。井岡は1-2で判定負けを喫しており、「2度負けるわけにはいかないので、必ずリベンジする」と必勝を誓っていた。

 井岡の積極性が際立った。1回からジャブ、ボディーと上下に打ち分け、ニエテスは距離を取って対応。強烈な右のアッパー、カウンターを狙い、緊迫感漂う攻防となった。だが、4回には井岡がボディを警戒させながら強烈な左フックを当て、ニエテスを後ずさりさせた。10回には井岡の強烈な右でニエテスの左まぶたから出血した。

 40歳のニエテスは約18年間も負け知らず。前日には「日本にいるフィリピン人、フィリピンにいるフィリピン人、応援してくれる方のために、ベストを尽くして勝ちたい」と意気込んでいたが、4年ぶりの再戦で通算2敗目を喫した。

 成績は井岡が29勝(15KO)2敗。ニエテスは43勝(23KO)2敗6分け。

 井岡は勝利後、リング上で「3年7カ月前に負けた相手にリベンジすることができました。ありがとうございます。KO勝ちをお見せしたかったが、ディフェンス、テクニックがあり、倒しきることはできなかったが、完封できて良かった」と喜んだ。

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