全日本50周年で合計394歳6人タッグ!生え抜き渕正信「武道館、帰ってきました」
「プロレス・全日本」(18日、日本武道館)
全日本18年ぶりの日本武道館大会となる50周年記念大会で、全日本ゆかりのベテラン6人によるタッグマッチが行われ、渕正信(全日本)、大仁田厚(フリー)、越中詩郎(フリー)組がグレート小鹿(大日本)、谷津嘉章(フリー)、井上雅央(フリー)組に勝利した。
48年も全日本生え抜きを貫く渕は68歳、〝邪道〟大仁田と越中は64歳。小鹿はなんと80歳、糖尿病の影響で右ヒザ下を切断しながらも義足を装着して現役を続ける谷津は66歳、6人で最年少の井上が52歳という合計394歳の対決。開始前には74歳のザ・グレート・カブキが50周年お祝いの舞を披露して観衆を喜ばせた。
試合は大仁田がダブルアームスープレックス、越中がダイビングヒップアタックを繰り出すなどそれぞれが持ち味を発揮。最後は、渕、大仁田、越中組のセコンドに付いていたカブキがレフェリーの死角を付いて井上に毒霧を噴射し、渕がバックドロップ2連発でトドメを刺した。
試合後、マイクを持った渕は「日本武道館、帰ってきました」とあいさつ。台風接近による悪天候の中で来場した観衆に大仁田とともに感謝した。
インタビューでは50周年を武道館で迎えたことに、渕は「うれしいよ、まずそれ」と話し、大仁田がこの日のために新調したジャケットを着用していたことを明かすと、大仁田はうそかまことか「100万円したんだよ」とニヤリ。続けて50周年大会に参戦したことを「楽しくて、うれしくて。雨の中、予想以上のお客さんが入ってくれてうれしかったですね」と喜んだ。