「ＲＩＺＩＮ」は９日、都内で会見を行い「ＲＩＺＩＮ．４４」（９月２４日・さいたまスーパーアリーナ）の一部カード発表を行った。６月の初防衛戦で体重超過により王座をはく奪されたフェザー級の前王者、クレベル・コイケ（ボンサイ柔術）ＶＳ金原正徳（リバーサルジム立川ＡＬＰＨＡ）のカードが決定した。

　ベルト最奪取へクレベルが強い決意をにじませた。前回はわずか４００グラムの超過により、王座はく奪。試合では鈴木千裕にアームバーでタップを奪ったが、ノーコンテストに終わる悔しさを味わった。クレベルは「次の試合で頑張りたい。ベルトはないけど、この先チャンピオンになれるように頑張りたい」と決意を込めた。

　対戦相手に決まったベテラン金原もクレベルを警戒しつつも自らに勝利を義務づけた。「クレベルは昔から知ってる選手。弱点はない。すごく強い選手と理解している。自分が改めて挑戦者という気持ちで向かっていきたい。この齢であれですけど、ゼロから作り直して、クレベルに向かっていく」と拳を握った。

　榊原ＣＥＯは年末にタイトル戦の前哨戦と位置づける。「クレベル選手は、６月２４日の北海道札幌大会でタイトルマッチ、体重を作れず、タイトルをはく奪されて、ケラモフが今フェザー級王者でも、挑戦権を持つ最右翼であることは変わらない。ファンのみんなも含めて、クレベルが次のチャンピオンに挑戦すべきだいうふうに強く太鼓判を押してもらうために、クレベル選手にとっても意味が大きい試合になる。金原選手にとっても意味が大きい。金原にとっても一気にフェザー級戦線で、金ちゃんが勝つようなれば風雲急を告げるかなと。最上級のフェザー級マッチが見ていただければ」と明かした。

　ほかのカードではＭＭＡルール６６キロ契約で摩嶋一整ＶＳ横山武司、ＭＭＡルール１２０キロ契約でスダリオ剛ＶＳトッド・ダフィーらが発表された。