トヨタ、新型クラウン発売 不正後初、4車種出そろう
トヨタ自動車は13日、高級車クラウンの新型車「エステート」を発売した。クラウンではブランド再興の切り札として、複数モデルを投入する「群戦略」を展開しており、今回で4車種が出そろう。当初は2023年度内の発売を予定していたが、認証不正の影響で遅れた。昨年6月の問題発覚以降、国内での新車発売は初めてとなる。
エステートはワゴンとスポーツタイプ多目的車(SUV)を融合させたデザインで、機能的で広い室内が特徴。ハイブリッド車とプラグインハイブリッド車を用意し、価格は635万円から。
クラウンは1955年に登場し、今回の4車種で16代目となる。「いつかはクラウン」のキャッチコピーとともに高級車の代名詞となり、ピークの90年には約22万台の販売を記録した。ただ近年はSUVなどの人気に押され、2020年は約2万台まで落ち込んだ。
22年以降、従来のイメージとは一線を画す3車種を投入し、24年は約10万台まで巻き返した。20~40代の顧客は15代目と比べて約2倍増え、平均年齢は10歳ほど若返ったという。