北海道新幹線札幌延伸8年遅れ トンネル工事難航、38年度末に
北海道新幹線の延伸区間、新函館北斗-札幌の新たな開業時期を検討してきた国土交通省の有識者会議は13日、報告書を大筋でまとめた。トンネル工事が難航しており、目標の30年度末から8年遅れの38年度末とする見込み。工事が計画通りに進まず、さらにずれ込む可能性もある。内容の公表は近日中を予定しており、この日は見送った。
延伸区間はトンネルが約8割を占めており、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が24年5月、30年度末の開業は「困難」と表明した。
札幌延伸は当初、35年度の開業を予定。しかし地元などが早期の開業を求めたため、政府・与党は5年前倒しし、30年度末とすることで合意した。