「安倍政権側から金券もらった」 自民議員証言「長年の慣例」濃厚
自民党の大岡敏孝衆院議員は21日、第2次安倍政権下で商品券のような金券を政権側からもらったと記者団に証言した。2012年12月の衆院初当選から数カ月後に、当時の安倍晋三首相と1期生が公邸で会食する機会に10万円分程度を受け取ったと説明した。商品券配布は石破、岸田両政権下でも確認されており、自民政権の「長年の慣例」だった疑いが濃厚となった。石破茂首相は野党からの政治倫理審査会への出席要求に対し、議決があれば弁明する意向を表明した。
大岡氏は金券の金額を「10万円ぐらいだった」と明かし、衆院選滋賀1区で初当選したことへの「努力賞」のようなものだと振り返った。金券を誰から受領したのかと問われると「安倍事務所だったか当時の官房副長官だったのかは覚えていないが、少なくとも安倍氏から手渡されたわけではない」と語った。
12年衆院選は新人119人が大量当選した。安倍首相就任から1年以内に行った衆院1期生との会食は3~6月にかけて少なくとも計5回行われ、3月の会食には当時幹事長だった石破首相も参加した。