女占い師「2人の死に関与した」 「創造主」信奉利用、自殺教唆か
男性2人を唆して入水自殺させたとして、自殺教唆などの疑いで逮捕された自称占い師の女が「2人の死に関与した」という趣旨の話を別の男性にしていたことが大阪府警への取材で分かった。2人は女を「創造主」として信奉していたとみられ、府警は女が立場を利用して自殺に追い込んだ可能性もあるとみて捜査。13日、女を送検した。
女は大阪府河内長野市の浜田淑恵容疑者(62)。2人は神戸市北区の会社員寺本浩平さん=当時(66)=と、同区のアルバイト米田一郎さん=当時(51)=で、2008年ごろに容疑者と出会った。「スピリチュアルカウンセリング」と称する悩み相談に乗ってもらうようになり、献金などをしていた。
容疑者は2人とは別の男性から20~23年に現金計約8千万円を脅し取ったとして恐喝容疑で今年逮捕され、起訴された。この男性と面談した際、関与について発言。その録音データが男性のスマホに残っており、府警が確認した。
2人の遺体は20年8月、和歌山県広川町の海岸で見つかった。死因は溺死で、体内から鎮痛剤成分が検出された。