SNSの子ども被害高水準 オンラインゲームでも
2024年に全国で交流サイト(SNS)をきっかけに面識がない容疑者と知り合い、性犯罪や略取誘拐などの犯罪に巻き込まれた18歳未満の子どもは1486人に上ることが13日、警察庁のまとめで分かった。5年連続の減少だが、高水準が続く。そのうちオンラインゲームを介した被害は98人で増加傾向にある。
児童ポルノや児童買春、不同意性交などの被害が多かった。小学生は136人で、15年の35人から4倍近くに増えた。
容疑者と接点を持つきっかけとなった最初の投稿は子ども側からが7割以上の1071人だった。内容は「パパ活」を含む援助交際募集や家出関連など被害に遭いやすそうな内容より、「アニメが好きです」といった趣味や日常生活に関する投稿など、一見して犯罪に巻き込まれにくそうな内容が多かった。
警察庁は被害防止のため、保護者による子どもの発達に応じたインターネット利用の管理を推奨。有害な情報の閲覧を制限するフィルタリングが有効だが、被害者の約9割が未設定だった。